2005/8/1

消防設備点検
 

 
先週の木曜日、ボクが住んでるマンションの消防設備点検がありました。
これは消防法で義務付けられているらしく、大家さんから委託された点検業者さんが毎年
住居者の部屋をそれぞれ回って非難ハシゴなどの点検をするイベントですが
ボクは上京してからずっとこの点検を無視してきたんです。
だって、めんどくさかったんだもん。
 
でも今年は違います。
ちゃんと点検を受けましたよ。
自ら進んでウエルカムでしたよ。
なぜなら
「大地震が起きてオレだけ設備不良で部屋から脱出できなかったらヤバくね?」
と思ったからです。
わかりやすく言うと、この前あった震度5の地震でビビッたからです。(死ぬかと思った)
 
でもこれって、いつも思うんですけど、点検を知らせる案内の紙に
「点検日は必ずご在宅くださるようお願いします」
って書いてあるんですけど、点検日時はいつも平日の昼間だから
働いてる人は絶対ムリだと思います。
 
これはそのためだけに仕事を休めってことなんですかね?
会社の上司に「明日は消防設備点検なんで休ませてください」って言うの?
それって結構キビシくないっすか? 
大丈夫なん?
まぁボクは常にヒマだから別にいいですけど。(ハナクソをほじりながら)
 
あ、でも、ひょっとして東京では
実はこの点検がすごーく重要案件として捉えられていて
例えば、休ませてくださいと告げたその会社の上司からも
「うむ! 消防設備点検なら仕方あるまい! 思いっきり休んでいいぞ!」
なんて言われたりして。
 
それどころか母親から電話が来て
「お父さんが急病で死にそうなの! 今すぐ実家に戻ってきなさい!」
って言われたときでも
「ダメだよ! 今日はマンションの消防設備点検があるんだ!」
「えっ!? ……そう、それなら仕方ないわね。 そっちもがんばるのよ!」
「うん、わかった! 父ちゃんによろしくね!」
とまぁ、こんな感じ。(ひでぇ話だ)
 
ちなみに去年ポストに入ってた消防設備点検のお知らせの紙には
「不在の場合は勝手に部屋に入って点検しちゃいますんでよろちく」
みたいなことが書いてあって
「マヂかよ!」
って思って、でもホントに勝手に入ってくんのか興味があったので
点検の業者さんが来たときにわざと居留守を使って侵入を待ち構えてみましたけど
結局誰も入ってこなくてガッカリした経験があります。
「ウソつきっ」ガセビアの緒川たまき 
 
 
で、先週の木曜日。
点検当日。
 
予定の時刻に玄関のチャイムが鳴ったので、そっとドアを開けました。
すると作業服を着た汚いおっさんが
 
「どぉーもぉー! 消防設備の点検でぇーす! こんちわー!」
 
と、いきなり謎のスーパーハイテンション。
無駄とも言えるこの高揚感は、まるで世界陸上の織田裕二を見るかのようです。
今にも不自然な笑顔で
「このあとすぐ100m決勝! まもなくです! 寝ちゃダメです!」
とか言いながら、2時間くらい余裕で引っ張りそうなウソっぽい気合を感じ取れます。
BGMに「♪All my treasures」とか流れてきそうな雰囲気です。
元気いっぱい、夢いっぱい。
怪しさいっぱい、危険なかほり。
 
でも今さら追い帰すワケにもいきませんので
「あ、どうぞ……」
と言って、そのおっさんを部屋に招きいれて、点検をしていただきました。
 
で、何の不備もなく無事に点検が終わったんですが、
そこでそのおっさんがボクに話しかけてきました。
 
「お兄さんは学生さん?」
「え? いや、違いますよー」(←学生に見られてちょっと嬉しいオレ)
「あ、じゃあお仕事してるんだ」
「え? ええ、まぁ……」(←思わずこう言ってしまった)
「今日は平日だけど、お休みですか?」
「え? いや、休みではないんですけど……」
「ひょっとしてこの点検のためにわざわざ?」
「え? あ、まぁ、そんな感じで……あはははは」(←もう後には引けない無職)
「それはそれは、ご迷惑をお掛けして申し訳なかったですね」
「いやぁ、全然いいですよ。こういうのってすごく大切なことですし」(←超偽善)
「そう言っていただけるとこっちも助かります」
「……あ、冷えた麦茶でもどうですか?」(←罪悪感に襲われてのおもてなし)
「ありがとうございます! それじゃあ遠慮なく」
「はい、どうぞ……」(←震える手で)
 

点検業者のおっさん、思わずウソついてゴメンなさい。
来年の点検も何卒よろしくお願いしますね。
でも次回はたぶん部屋にはいないと思いますけど。(こんな会話するのはもうイヤだ)

 
 
 
 
 


PSPのファームウェアを2.0にアップデートしたので さっそく無線LANを拾える某ホットスポットへ行って Webブラウザを起動させてみました。 そしたらちゃんとココのサイトも表示されましたよ。 ホント便利な世の中になったもんだなぁ。  次はTVチューナーかしら。





                 
 2005/8/28

TWENTY FOUR
 

 
 
 
ボクの名前はワタル・バウアー。
CTU・テロ対策ユニット中板橋支局の連邦無職捜査官だ。
あの悪夢のような事件からコラム更新の任務を離れていたが
深夜0時に鳴り響いた携帯電話の着信音により
強制的に現場復帰を余儀なくされた。
その電話で発覚した未曾有のカタストロフィ。
衆院選を控えた日本で一体何が起ころうとしているのか。
今日は人生で一番長い一日になりそうだ。
 
事件は、リアルタイムで起こっている……
 
 

 
 
 
 

         デジタル時計が刻々と日付を変える準備をしていたその時 リビングのテーブルで眠っていた携帯電話が目を覚まし ボクに友人Aからの着信を教えてくれた。  
「 もしもし? 」



「 あ、ワタル?
  ちょっと訊きたいことがあるんだけど 」



「 焼肉なら大好きだよ 」



「 そんな情報いらねーよ。
  てか、そんなこと訊かなくても知ってるし 」



「 あざーっす!
 
  ちなみに寿司も大好きです。
  よろしくお願いします 」




「 あのさ、ところでお前 『 TWENTY FOUR 』 に詳しい
  って言ってたよな? 
  あのアメリカのドラマ 」




「 ああ、そんなに詳しくはないけど、好きだよ。
  それがどうかしたの? 」



「 実はきのう合コンがあったんだけど
  そこでみんながこのドラマのことで盛り上がっちゃってさー。
  すっごく楽しそうにトークしてるのよ。
   
  でもオレ、このドラマ観たことないんだよね。
  わかる? この絶望感 」



「 うんうん、わっかる。 
 
  で? 」



「 でもオレ、そこで観てないって言えなくて
  知ったかぶりしてテキトーに話を合わせちゃったのよ。
 
  だってカッコわりいじゃん?
  「えー、観てないのー? サイテー」
  とか言われるのイヤだし 」



「 何その変なプライド…… 」



「 しょーがねーだろ!
  気がついたら知ってるフリして話しちゃったんだから 」



「 でもよく観てないことバレなかったな 」



「 それが危なかったのよ。
  だって全然知識がないワケじゃん?
  まず、CT…… CTMだっけ? CTなんとか 」



「 CTUだろ。
  テロ対策ユニット 」



「 そう、それ!
  その意味は全然わかんないし
  それどころか主人公の名前も知らないからな。
  冷や汗かいたぜ 」



「 まるで 『 アペオスのCM 』 みたいな状態だな 」



「 あははは! そう! まさしくそんな感じ!
 
  走らんよCTUは。走らんよね?
  走らんでしょ。
 
  みたいな 」



「 で、結局オレにどうしてほしいの? 」



「 あ、そうそう。 それでさ、ワタル
  TWENTY FOUR のDVD持ってるって言ってたじゃん? 」



「 ああ、うん。
  シーズン1とシーズン2なら家にあるよ。
  貸してあげようか? 」



「 サンキュー! 
  実は貸して欲しくて電話したのよ 」



「 なんだ、そんなの全然OKだよ。
  その代わり家まで取りに来いよ 」



「 了解。今度の休みに遊びに行くよ。 
  オレもそれ観て勉強することにするわ 」



「 ……あっ!!
  やっぱダメだわ…… ゴメン 」



「 ちょ、何でだよ!? 持ってんだろ? 」



「 そう言えばオレ、シーズン1のDVD
  お金が無くて全部売っちゃったんだ…… 忘れてた…… 」



「 マヂかよ! 何だよそれ!
  つーか、金がないなら働けよ! 」



「 シーズン2ならあるよ 」



「 最初から観たいんだよ! 」



「 じゃあシーズン1だけレンタルで借りればいいじゃん 」



「 えー…… それはヤダなぁ…… 」



「 なんでよ? 」



「 だって今さらシーズン1とか借りたらカッコ悪くね?
 
  行きつけのレンタルビデオ屋さんの店員から
  「えーっ?  この人今さらシーズン1観るのー?
  時代に遅れすぎで超ダサイんですけどぉー 」
 
  とか思われたくねーじゃん? やっぱり 」



「 何その変なプライド…… 」



「 いろいろ難しい年頃なんだよね、オレも 」



「 でもエロビデオは普通に借りられるんだろ? 」



「 そんなの余裕じゃん。
  むしろ店員の反応を楽しみたいくらいだぜ 」



「 意味わかんねぇ……
  つーか、変態ぢゃん…… 」



「 あぁもう、ワタルが面白いから観ろって言った時に
  素直に観ておけばよかったなー 」




「 だろ?
  だから言ったじゃん、話題に乗り遅れるから観とけって 」



「 今は反省している 」



「 あ、そうだ。
  レンタルビデオ屋さんで借りるのがイヤなら
  『 ぽすれん 』 とか 『 ディスカス 』で借りればよくね?」



「 えっ? 何それ? 」



「 パソコンやケータイからレンタル注文すると
  指定したDVDが郵送されてくるやつ。
  で、観終わったらポストに投函して郵送で返却すんの 」



「 なにぃ!? そんな便利なシステムがあんのか!? 
  いいなそれ!
  さっそく調べてみるぜ 」



「 おう、頑張ってくれ 」



「 おう、ありがとな 」



「 あ、ところで、オレからもひとつ質問があるんだけど…… 」



「 ん? なに? 」



「 その、お前が行った合コンには
  なぜオレは呼ばれなかったんだ? 」



「 ああ…… それは、アレだよ、ほら…… 」



「 何だよ? 」



「 ゴメン…… 普通に忘れてた…… 」



「 …………… 」



 
 

   
 

 




 
 
 
 
 




 
CTUの内線着信音(MP3)
 

        
 
♪ププッ、ティルゥ〜(CTUの内線着信音) 「はい、CTUアルメイダ」 「オレだ、ジャックだ! トニー、今すぐ見積書をこっちの端末に転送してくれ!」 「ジャック! 今はムリだ、それどころじゃない!」 「いいから早くしろ! 大統領が殺されてもいいのか!」
  みたいな。







 



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