赤い衝撃
みなさんこんちくわ。
小学生の頃、ビバオールを5回連続当てた経験を持つワタルさんです。
でもボクの強運は恐らくその頃に全て使い果たしてしまっていたようです。
あのですね、実はきのう用事があって少し出かけてたんですけど、
その目的地の近くの道路で真っ赤な自転車に乗った謎のおばちゃんが
なぜかボクを目掛けて突進してきたんですよ。
どうやらピンポイントでこっちへいらっしゃるご様子。
カゴに荷物をたくさん積んでたからバランスがとれなかったのか。
もしくは人類の救世主っぽいヒーローであるこのボクを狙った
悪の犯罪組織による新手の自爆テロなのかは知りませんが、
とにかく迷いも無くボクに突っ込んできたんです。
「ゥヒャー」とか言いながら時速4キロくらいのスピードで。
これは完全にボクの命を狙ってます。
しかも自らの命を犠牲にしてでも仕留めると言った覚悟が感じ取れます。
間違いありません、ヤツは本気です。
ガンダムで例えるなら「ジオン公国に栄光あれー!」って叫びながら
ガウ攻撃空母でホワイトベースに特攻してくるガルマ様です。
これはヤバイ。
危険な香りがギュンギュンします。
でもボクは負けません。
こんなところで命尽きるワケにはいかないのです。
「ふん。その程度のスピードでこの私を倒せると思っているのか?
どうやら自分の力量を知らないと見える。
ふはははは! 甘い、甘いぞおばちゃん!
考え直すなら今のうちだぞ! ちょこざいな!」
で、ボクは冷静に持ち前の反射神経とイチローばりの運動能力を巧みに使い
余裕をかましながらセクシーかつワイルドに
華麗な姿でサラリとその自転車の攻撃をかわしたワケなんですが、
えーっと、
避けた先で思いっきり犬のウンコ踏んぢゃいました。
しかもビーサンで。
あはははは……
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「 ウワァーーーーーン! 」
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そして気が付いたらそのおばちゃんはもう
真っ赤な自転車を走らせて
どこかへ消え去っておりました。
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「 ま、負けた……
これがやつの狙いだったのか!
くそぅ! なかなかやるなおばちゃん!
この借りはいつか必ず……!! 」
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私は夏の暑い日差しの中、呆然とその場所に佇むしかなかった。
まるで格下だと認識した偶然出会ったその赤い刺客から
「戦いとは二手三手先を考えて行うものだ」
と実践的に教えられたような、恥ずかしさの残る敗北感。
東京と言う名のこの街は、どこに敵が潜んでいるかわからない。
屈託の無い笑顔を向ける人間も、明日には眉間にしわを寄せているかもしれないのだ。
常に危険と隣り合わせのこのカオスを生き抜く術を
今日もまたひとつ身に付けたような気がした。
ルイ・パスツールはこう言っている。
「偶然は準備の出来ていない人を助けない」
頭に描く事象を全て準備することなどできないが、
それを意識的に極限まで心がけて行動することは可能だ。
だからもっと頭を使え。
前向きな思考と前衛的な発想は必ず自分を裏切らない。
そしてそこから生まれた生産物を次に行う行動の選択肢として加え、
この先にある行動の幅を広げるのだ。
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犬 を 散 歩 し た 際 、飼 い 主 は 必 ず 糞 を 持 ち 帰 り ま し ょ う |
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