梅雨も明け、蒸し暑い東京の午後3時過ぎ。 滅多に鳴らないハズの部屋の電話が鳴り響いた。 それはまるで何か嫌な事を暗示させるかの如く乾いたベルの音だった。 キン肉マンで例えるならテリーマンの靴ヒモが切れたときのように 何か不吉なイベントが起ってしまうかもしれない、そんな思いがした。 ソファーで横になりながら映画を観ていたオレは、 DVDの一時停止ボタンを押して起き上がり、 そしてその運命の受話器を手に取った。 ・ ・ ・ ・ ・
「……え? いや、そんな、突然言われてもムリっつーか…… お金がないので払えないっつーか…… ……ちなみにおいくらですか? 」
…… あっ!! そこにはまるで『プリンセスもののけ』のような女性が、 あり得ないポーズを披露しながら立っていた。 その非知的生命体とも思える生物はおそらく自分で 「ワタスってめんこい」 と思っているに違いない。自信溢れるアピールプレーだ。 この瞬間、電話の声と名前だけで勝手に松嶋菜々子似だと想像していた自分を心から悔んだ。 そしてオレは思った。 「ホントにオレは払う金なんて持ってないんだ。 こいつにそれを理解してもらえるのだろうか…? それ以前に日本語が通じ……いや、むしろ日本国憲法が通用するのだろうか…?」 不安な心境を抑えながら、渾身の勇気を振り絞って話し掛けてみた。
「フフフフ……証拠ね、わかったわ。 えーっと、 ……あれ? あっ…… 霞ヶ関の庁舎に忘れてきちゃった……テヘ☆」
バ シ ッ!!
「何を言ってるんだこいつは…… ええいっ、社会保険庁の松嶋はバケモノかっ!?」
こうして2人の壮絶なる戦いは幕を閉じた。 もはやこの2人には敵も味方もない。 まさにノーサイド及びご利用は計画的に。 そして主人公の自分を犠牲にした新たなる旅が、また始まる ―――――
とゆぅワケで、国民年金取り立てシミュレート完了。 これでいつ社会保険庁がやって来ても安心。 来たるべき戦いに備えて心の準備は万端です みなさんも是非参考にしてみてはいかがでしょうか?